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毫摂寺 (宝塚市)[ごうしょうじ]
毫摂寺(ごうしょうじ)は、兵庫県宝塚市小浜にある浄土真宗本願寺派の寺院。小浜御坊とも称され、寺内町として発展した小浜の中心であった。山号は出雲路山。本尊は阿弥陀如来。 ==歴史==
*本願寺三世覚如に帰依した乗専が丹波国六人部(福知山市)の天台宗寺院を改宗して毫摂寺と称し、京都に移して覚如の末子・善入が住職となった。その末裔の善秀が明応年間(15世紀末)に小浜庄を開き、この地にも毫摂寺を建立した〔『摂陽群談』1701年、岡田徯志編纂〕。 *その後寺内町として発達した小浜は、交通の要衝で武将の往来も多く、豊臣秀吉が有馬湯治の際千利休を伴い毫摂寺に宿泊し、茶を点てたという。また、秀吉の養子・秀次も有馬湯治の際に毫摂寺に宿泊し、寺の次女亀姫を見初めて側室(小浜の局)としたが、秀次が失脚・切腹すると、妻子や他の側室とともに亀姫も三条河原で処刑され、毫摂寺も焼き打ちにあう。 *江戸時代には小浜は宿場町として復興し、毫摂寺は八本松の名所として知られるようになった〔『摂津名所図繪』(1798年)〕。 *明治に入り浄土真宗本願寺派に属することとなる。
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